山下勢山系の特徴についてA





写真の鳩達は、シオン系または、シオン系を異血として作られた鳩達です。(茨木エンゼルロフト血統書より転載)

山下勢山系の最大の特徴は、手羽と肉質にあります。手羽は、ジャックナイフ型を基本とし、8、9、10枚目はカーブを描いています。また羽の先端の羽軸が消えていることも改良の跡で、しなやかで折れにくい手羽を志向されました。
 肉質は、一度ついたら落ち難い、硬めの肉質です。私には、反面、落ちてしまうと、もどり難い面もあるように思っています。
 上の写真のシオン系の入った鳩達と今西系の入ったゴールドクイン号(よみうりランド800キロ全国優勝)は肉質が柔らかいので、山下氏は肉質の調整に使っておられました。もともと細
川勢山は、中距離バードだったのですが、異血を入れることにより、1000kレースを目標に改良されたものです。その肉質の為か、生前から麦を使うことには反対され、そら豆と麻の実を使っておられました。

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