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放鳩訓練の検証A

 訓練の目的は、レースで勝つことです。しかし、虚しい結果しか出せなかった、かっての私には、本当の意味が判っていなかったのだと思います。他の鳩舎より、長距離訓練を何回も多
行えば、絶対に勝てると考え、秋レースまでに20回以上も訓練を行うこととして、それを3年間続けました。しかし結果はレーサーをいたずらに疲れさせるだけで、肉が落ち、換羽もうまく進んでいませんでした。
 すっかり行き詰まり、精も根も尽き果てた私は、訓練を全く行わない鳩舎を観察することに
ました。すると、最初のレースの帰還率こそ悪いものの、ある程度距離が伸びるに従って、同
じくらいの帰還率をキープしていることが判りました。これは、私の行った訓練の無駄を立証しているように感じました。
 私は訓練の是非について本気で考えざるをえなくなりました。これまでは、お題目のように訓練を信心深く続けていただけであることが判ってきました。
 訓練の意味を私なりにまとめてみました。

訓練の種類と意
 訓練の意味は後天的能力の獲得ですが、頭のトレーニングと体のトレーニングの2つに大別でき、前者は方向判定能力を養うこと、後者は筋力トレーニングと言いかえられます。

若鳩の基礎訓練
 毎年春(3〜5月)に作出した若鳩は、秋のレースに出場するため、一般には生後約100日を過ぎた頃から基礎訓練が行われます。
 しかし、私は経験上、手羽(主翼)2枚目が生え変わり、かつ目の色素がはっきりした頃に行 うこととしています。これは、系統と個体差により早熟なものと晩熟なものがあるためで、無理な基礎訓練の実施により、折角、手塩にかけて作った多くの若鳩を失ってきた経験によるものです。
 入門書には、1キロから四方訓練を行うと書かれていますが、そんな訓練を実施しているレ
ースマンはほとんどいません。私の場合は、1回目は15キロ離れた京都市右京区から行って
います。鳩が舎外で飛ぶ高度30〜50メートルのビルから見る視界は、40キロ以上は見とおせるはずで、15キロなら完全に視界内です。いきなり50キロを行っても鳩は帰って来ま
が、 猛禽類等に追われ集団がいきなりバラけた場合には、何割かの鳩を失うリスクを負うこ
ととなりますので、慎重に行っています。
 初回の訓練は、籠慣れの意味もあります。そして順調に帰ってくれば距離を伸ばしていくことになり、時間を要した場合は再度、同じ距離を行うこととします。但し、炎天下を一日かかったり、ガリガリになって帰った若鳩を翌日に訓練するのは、絶対にしてはなりません。
 私の場合、2回目京都の八瀬大原(25キロ)、3回目滋賀県大津市堅田町(40キロ)、4回目滋賀県高島郡(60キロ)、5回目滋賀県今津町(70キロ)を行います。かっては、滋賀県木ノ本町(100キロ)や福井県敦賀市(120キロ)からの個人訓練を行っていましたが、労力の割には効果が上がらないように感じ、最近は行っていません。 

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